猫ヘルペス性角膜炎について|猫ヘルペスウイルス感染は治らない?

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猫ヘルペス性角膜炎について

「動物病院で飼い猫がヘルペスウイルスに感染しているかもと言われた」
「猫ヘルペスウイルスと言われたが、今後どうなるのか心配」
「飼い猫の眼がずっとしょぼついているけど、原因がわからない」

  • こんな悩みをかかえている猫の飼い主様は多いですよね。
    この記事では猫を飼われている飼い主様に
    ・猫ヘルペスウイルスとは何か
    ・猫ヘルペス性角膜炎の症状
    ・治療方法
    ・予防法
    について詳しく解説します。
    ぜひ、最後までお読みいただいき猫ちゃんとの生活にお役立てくださいね。

■目次
1.猫ヘルペスウイルスとは?
2.ヘルペス性角膜炎の症状
3.猫ヘルペス性角膜炎の治療法
4.猫ヘルペス性角膜炎の予防
5.まとめ

猫ヘルペスウイルスとは?

猫ヘルペスウイルスは、猫の眼、鼻、のどなどに感染するウイルスの一つです。このウイルスは非常に感染力が強く、感染した猫の唾液、涙、鼻水などを介して広がることがあります。
一度感染すると、ウイルスは猫の体内に潜伏し、普段は体のどこかで眠っていて体調の変化で冬眠状態から目覚めて活動を開始します。再発時には、症状が軽度であることもありますが、重症化することもあるため注意が必要です。

ヘルペス性角膜炎の症状

猫ヘルペス性角膜炎は、猫ヘルペスウイルスによる眼の症状であり、以下のような症状が現れることがあります。

・角膜潰瘍

角膜とは眼球の一番表面にある透明な組織です。角膜は異物が入ってこないようにするバリア機能があります。
角膜潰瘍とは角膜に傷ができることをいい、眼の表面が曇ったり、白く濁ったりします。

・角(結)膜炎

白目の表面とまぶたの内側を覆っている薄い膜を結膜といいます。その結膜や角膜に炎症を起こします。白目が赤くなったり、目やにが出るようになることが多いです。

・眼の痛み

角膜に傷ができたり、炎症を起こしていると眼の痛みも出ます。眼がしょぼしょぼしている猫は痛みがあることが多いです。
痛みがあると眼をこするようになったり、涙が増えることもあります。

・角膜黒色壊死症

眼の表面に黒色から焦げ茶色のカサブタのような物質が沈着する病気です。
猫ヘルペスウイルスによる慢性の角膜潰瘍、角膜炎が深く関与しているといわれています。

これらの症状が現れた場合、早めに獣医師の診断を受けることが重要でしょう。

猫ヘルペス感染症は治らない?

猫ヘルペスウイルス感染症を完全に治すことは難しいとされています。ウイルスは一度感染すると、猫の体内にひそかに隠れていて、完全に退治することはできません。
健康な猫であれば、ウイルスが体の中に潜んでいる状態でも症状を引き起こすことは少ないでしょう。
しかし、様々なストレスにより免疫力が弱ってしまうと猫ヘルペスウイルス感染症が再発します。
ですが、適切な治療と管理により、症状をコントロールし、再発を防ぐことが可能です。
とくに免疫力を高めることが再発予防に有効ですね。

猫ヘルペス性角膜炎の治療法

猫ヘルペス性角膜炎の治療は、症状の管理と再発予防が中心となります。
治療の主体は、抗ヘルペスウイルス薬です。

・抗ウイルス薬

ファムシクロビルの経口投与やアシクロビルの点眼といった抗ヘルペスウイルス薬です。
これらにはウイルスが体の中で増えるのを抑える効果があります。

・抗生物質

細菌がヘルペスウイルスと重なって感染することがあります。細菌感染があると症状がより強く出るでしょう。細菌の二次感染を防ぐために、抗生物質の点眼薬や内服薬が必要になることがあります。

・免疫調節薬

インターフェロンなどの免疫力を高める薬はウイルスの活動を抑える効果があります。

・サプリメント

ヘルペスウイルスはアルギニンという成分を栄養として増殖します。
リジンというサプリメントではアルギニンを抑えることでヘルペスウイルスの増殖力をさげる効果が期待できます。

・点眼薬

角膜潰瘍の治療でヒアルロン酸やアセチルシステインといった点眼薬もしくは眼軟膏が使われることがあります。これらは角膜の保護や、傷ついた角膜の回復の手助けをする役割があります。
しかし、角膜の傷が大きい場合や角膜黒色壊死症を発症している場合は外科治療が必要になることもあります。

猫ヘルペス性角膜炎の予防

猫ヘルペスウイルス感染症の予防には、いくつか方法があります。

・ワクチン接種

定期的なワクチン接種は、感染を予防する最も効果的な方法の一つです。
特に子猫の時期からの接種が重要ですね。

・ストレス管理

ストレスは免疫力を低下させることでウイルスが活性化してしまいます。猫の生活環境を整え、ストレスを最小限に抑えることが大切です。

・衛生管理

ウイルスに感染している猫との接触をなるべく避け、清潔な環境を維持することが予防につながります。

まとめ

猫ヘルペスウイルス性角膜炎は猫ヘルペスウイルスによる感染症で、眼にいろいろな影響を与えることがあります。一度感染すると、ウイルスは体内に潜み続けるため完全に治してあげることは難しいでしょう。
しかし、適切な治療と管理により症状をコントロールすることが可能になります。
愛猫の健康を守るために、日頃から猫のストレスや生活環境を気にかけていただくことが重要です。
少しでも愛猫がヘルペスウイルス感染症に当てはまる症状があれば、動物病院に相談しましょう。

 

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