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犬の白内障手術の後は?術後のケアと気をつけたいことを獣医師が解説

「うちの子の白内障手術を控えているけど、手術のあとはどうなるのかな」
「白内障手術をすればすぐに目が見えるようになるの?」
このような疑問をお持ちの飼い主様もいらっしゃるのではないでしょうか?

白内障手術は術後のケアや経過観察も大切です。
術後の過ごし方が目の回復に影響することもあります。

今回の記事では

  • 犬の白内障手術後の見え方
  • 犬の白内障手術後に必要なケア
  • 術後に気をつけたいトラブル

などについて解説します。
犬の白内障手術を控えている飼い主様や、術後の経過が気になる飼い主様はぜひ参考にしてください。

こちらをみている茶色ボーダーコリー

犬の白内障手術後の見え方

犬の白内障手術のあとすぐに完全な視力が戻るとは限りません。
手術直後から見え方が改善する犬もいますが、目が新しい状態に慣れて視力が安定するまでには時間がかかることがあります。
白内障の手術後に犬の視力が回復すると、家具などにぶつかりにくくなったり飼い主様のことを目で追えるようになったりすることが期待できます。

犬の白内障手術後に必要なケア

犬の白内障手術後は視力の維持や合併症の予防のために自宅でのケアが重要です。
白内障手術後の経過には個体差がありますが、獣医師の指示に従ってケアを続けていきましょう。

主なケアの方法には次のようなものがあります。

  • 点眼薬の継続
  • エリザベスカラーの装着
  • 安静と生活環境の整備
  • 散歩時のハーネス利用

それぞれみていきましょう。

点眼薬の継続

犬の白内障手術後は炎症や感染を抑えるために点眼薬を使用します。
「見た目ではなんともないから平気かな」と考え、点眼を途中でやめてしまうと炎症や合併症につながることがあります。
犬の白内障手術後の点眼は必ず獣医師の指示通りに続けるのが大切です。

エリザベスカラーの装着

犬の白内障手術後の目は非常にデリケートな状態です。
犬が目を前足でこすったり、家具や壁にぶつけたりすると目の傷や炎症の原因になることがあります。
白内障手術後はしばらくの間エリザベスカラーを装着し目を保護する必要があります。
嫌がる犬もいますが目を回復させるためには必要なケアです。
犬の視力を守るため、獣医師から指示された期間は装着しましょう。

安静と生活環境の整備

犬の白内障手術後しばらくは激しい運動を避け、安静に過ごすことが大切です。
手術後すぐに犬が激しく動き回ったりジャンプしたりすると目に負担がかかります。

また、滑りやすい床や高い段差は転倒や衝突の原因になります。
白内障手術後は犬が落ち着いて過ごせる環境を整え、無理なく生活できるように配慮してあげましょう。

散歩時のハーネス利用

犬の白内障手術後の散歩ではハーネスの利用が推奨されることがあります。
犬の首に圧力がかかると眼圧が上昇する可能性があるためです。
白内障手術後は犬の様子をみながら短時間の軽い散歩から始めましょう。

こちらをみているグレー犬

犬の白内障手術後に起こる可能性があるトラブル

犬の白内障手術後は多くの場合で良好な経過を得ることができます。
しかし、手術による炎症や術後の経過に伴い、さまざまな合併症が起こる可能性があります。
白内障手術後の合併症の中には視力の低下や失明につながるものもあるため、異変に早く気づくことが大切です。

次のような代表的なトラブルについてそれぞれみていきましょう。

  • ぶどう膜炎
  • 緑内障
  • 網膜剥離
  • 後嚢混濁

ぶどう膜炎

ぶどう膜炎とは目の中で炎症が起こる病気です。
犬の白内障手術後は炎症が起こりやすく術後合併症としてよくみられます。
目の炎症が長引くとほかの合併症につながることもあります。
犬の白内障手術後に目の充血やめやにが続く場合は獣医師に相談してみましょう。

緑内障

緑内障とは眼圧が高くなる病気です。
緑内障を放置すると失明につながることもあります。
激しい痛みを伴うことが多いため、目を痛がる様子や元気がないなどの異常があればすぐに病院を受診してください。

網膜剥離

網膜剥離とは目の奥にある網膜が剥がれてしまう病気です。
網膜は光を感じるために重要な組織です。
網膜が剥がれてしまうと視力の低下や失明につながります。
犬の白内障手術後に目が見えにくそうな様子があれば、早めに獣医師に相談するのが大切です。

後嚢混濁

後嚢混濁とは白内障手術後に目の中に残る膜の一部が白く濁る状態です。
再び目が白く見えることから後発白内障とも呼ばれます。
犬の白内障手術後にはこうした目の白濁がみられることがあります。
犬の視力に影響することもあるため、術後に目が白くなる様子がみられたら獣医師に相談しましょう。

犬の白内障手術後の通院と検査、受診の目安

犬の白内障手術後は経過を観察するための通院が必要です。
手術後すぐは短い間隔で通院し、目の状態が落ち着くにつれて受診間隔をあけていきます。

定期検査では犬の目の炎症の程度や眼圧、網膜の状態などを確認します。
手術後の目の異常に早期に気づくためにも通院は欠かさないようにしましょう。

また、次のような症状があれば早めに病院へ相談することが大切です。

  • 目が充血している
  • 目を気にする様子がみられる
  • 目が見えにくそうな様子がみられる

これらの症状がみられるときは、緑内障やぶどう膜炎などの合併症が起きている可能性があります。
定期検査前でも、こうした症状がみられたら早めに病院に相談しましょう。

斜め上を見ている茶色犬

まとめ

犬の白内障手術後は術後のケアや経過観察が犬の目の回復のために重要です。
点眼や生活環境の整備などのケアを続けることが大切になります。

白内障手術後は緑内障などの合併症にも注意が必要です。
定期的に通院し気になる症状があれば早めに獣医師に相談しましょう。

当院は白内障手術やその後のケアにも対応しています。
手術後の経過に不安を抱えている飼い主様は、お気軽に当院までご相談ください。