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犬の眼科治療とエリザベスカラーの関係|サイズが合わないと治らないことも?
「目薬を頑張っているのに、なかなか目の状態がよくならない」
「エリザベスカラーを嫌がるので、家では外しても大丈夫?」
「エリザベスカラーは色々な種類があるが、どれを選んでいいのかわからない」
このような疑問や悩みを抱えている犬の飼い主様もいらっしゃるのではないでしょうか。
犬の眼科治療では目薬や手術だけでなく、エリザベスカラーの装着が非常に重要です。
たとえばエリザベスカラーのサイズが合っていないと犬が自分で目をこすってしまい、治療が長引くことがあります。
今回は犬の眼科治療とエリザベスカラーの関係について
- エリザベスカラーが必要な理由
- 適切なサイズ選びが重要な理由
- 装着時に飼い主が注意するポイント
についてわかりやすく解説します。
愛犬の目を守るためにぜひ最後までお読みください。
犬の眼科治療でエリザベスカラーが重要な理由

エリザベスカラーは犬が目をこするのを防ぎ、治療中の患部を傷つけないようにするために使用します。
犬は目に痛みや違和感があると前足で触ったり、床や家具に顔をこすりつけたりすることがあります。
飼い主から見ると「少しこすっただけ」に感じる行動でも、犬の爪や毛によって眼の表面が傷ついてしまうことが多いです。
特に以下のような病気や治療後では目の保護がとても重要となります。
- 角膜びらん・潰瘍
- 角膜炎
- 眼の手術後
角膜びらんや角膜潰瘍とは、目の表面に傷ができる疾患です。
角膜炎とは、角膜に炎症が起こる疾患です。
このような病気では犬が目の痛みや違和感を感じやすいです。
エリザベスカラーをして犬が目を擦らないようにすることが早期回復につながります。
エリザベスカラーのサイズが治療効果を左右する理由
エリザベスカラーは、ただ付けていればいいというわけではありません。
その犬に合った正しいサイズのものを付けることが非常に大切です。
サイズが合っていない場合、犬の目を十分に守れない可能性があります。
ここからはその理由を解説します。
小さいサイズでは目に届いてしまう
エリザベスカラーが小さいと犬は前足や後ろ足で目に触れることができます。
飼い主様が「カラーを装着しているから安心」と思っていても、実際には保護できていないことも少なくありません。
その結果
- 角膜の傷が広がる
- 炎症が悪化する
- 治療期間が延びる
といった問題につながることがあります。
犬の鼻先がエリザベスカラーより前に出ないことがサイズ選びのポイントの一つです。
エリザベスカラーを治療で使用する際は獣医師と相談してサイズを選ぶと安心でしょう。
大きすぎるサイズも注意が必要
エリザベスカラーは小さすぎるのも問題ですが、エリザベスカラーのサイズが大きすぎる場合も問題があります。
サイズが大きいと犬は食事や水を飲みにくくなったり、家具にぶつかりやすくなったりします。
その結果犬がカラーを付けられるのを嫌がるようになることも少なくありません。
エリザベスカラーは愛犬の顔や体格に合ったサイズを選ぶことが重要です。
具体的には、カラーの先端が犬の鼻より前に出ており前足が目に届かない長さになっているかを確認してください。
犬種によってもエリザベスカラー選びは変わる

エリザベスカラーはすべての犬で同じものが使えるわけではありません。
犬に適したエリザベスカラーのサイズや形は、以下のような顔の特徴によって変わります。
- 顔の長さ
- 目の位置
- 鼻の形
特に注意が必要なのが短頭種です。
短頭種は目が大きく、顔の前方に出ているのがひとつの特徴です。
そのため日常生活の中でも目に刺激が加わりやすく、角膜に傷ができるリスクがあります。
短頭種の犬種としては
- フレンチ・ブルドッグ
- パグ
- シーズー
- ペキニーズ
などが代表的です。
短頭種では一般的なエリザベスカラーでは十分に目を保護できない場合があります。
鼻先からカラーの先端までの距離や、顔へのフィット感を確認しながら選ぶことが大切です。
年齢や体格の変化でも見直しが必要
子犬では成長によって顔や首回りの大きさが変わります。
また、成犬でも体重の増減によってフィット感が変化することがあります。
治療期間が長い場合は途中でサイズを確認することも大切です。
装着時に飼い主が注意するポイント
エリザベスカラーを使うときはエリザベスカラーのサイズ以外にも気をつけなければいけないことがあります。
エリザベスカラーを付けるときは以下の点を確認しましょう。
- 首周りがきつすぎず、指が入る程度の余裕があるか
- 犬が動いたときに簡単にずれたり外れたりしないか
- カラーの素材が柔らかすぎないか
エリザベスカラーの首周りがきつすぎると犬が苦しくなってしまいます。
逆に緩すぎてもエリザベスカラーが外れてしまうため意味がないです。
エリザベスカラーは装着時の首周りの締め具合を3〜4段回に調整できるようになっていることが多いです。
犬にエリザベスカラーを付けるときは、人の指がちょうど1本入るくらいの緩さに調整しましょう。
さらに気をつけたいのがカラーの素材です。
柔らかい素材のエリザベスカラーは犬が動きやすく、ストレスを軽減しやすい点がメリットです。
一方で眼科治療では「犬が楽に過ごせるか」だけではなく、「目をしっかり守れるか」を確認する必要があります。
たとえば犬が首を曲げたときにエリザベスカラーが一緒に折れてしまうと、前足が目に届くことがあります。
とくに角膜潰瘍や手術後など、目の保護が必要な時期では注意が必要です。
「愛犬が楽そうだから」という理由だけで変更せず、治療内容に合っているか獣医師へ相談しましょう。
エリザベスカラーを嫌がる犬への対策
エリザベスカラーを付けると、歩き方が変わったり家具にぶつかったりするため、嫌がる犬も多くいます。
飼い主としては「かわいそうだから外してあげたい」と感じることもあるかもしれません。
しかし、眼科治療では一度目をこすっただけでも傷が悪化することがあります。
カラーを外すのではなく、愛犬が過ごしやすい環境を作ることが重要です。
例えば以下のような工夫があります。
- 食器を少し高い位置に置き、首を下げすぎなくても食べられるようにする
- 通路を広くして、エリザベスカラーがぶつからないようにする
- エリザベスカラーの内側が皮膚に当たり続けていないか確認してケアする
犬が生活しやすい環境を整えることでカラーへのストレスを減らせる場合があります。
まとめ

犬の目を守るためには適切なエリザベスカラーの使用が大切です。
エリザベスカラーをつけた愛犬を見ると「かわいそう」と感じることもあるかもしれません。
しかし犬は目の痛みや違和感があると、気になって自分で触ってしまい、目の病気が悪化してしまいます。
その行動から目を守るためにエリザベスカラーは重要な役割を果たします。
大切なのはただエリザベスカラーを装着することではなく、愛犬に合ったサイズを選ぶことと、正しく装着することです。
当院では眼科疾患の治療だけでなく、治療中の生活管理やエリザベスカラーの選び方についても丁寧にご説明しています。
エリザベスカラーの選び方や装着方法に不安がある場合は、ぜひ当院へご相談ください。