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若い犬でも白内障になる?犬の若年性白内障の原因と受診の目安を獣医師が解説

毛布の中にいる茶色の洋犬

「まだ若いのにうちの子の目が白く見える気がする」
「白内障は年をとった犬の病気じゃないの?」
このような疑問や不安をお持ちの飼い主様もいらっしゃるのではないでしょうか?

白内障は高齢の犬に多い病気ですが、実は若い犬でも発症することがあります。
とくに遺伝性の若年性白内障は進行が早いこともあり、注意が必要です。

今回の記事では、若年性白内障の原因や病院受診の目安などについて解説します。
「うちの子の目が白いのが気になる」という飼い主様は、ぜひ参考にしてください。

若い犬でも白内障になる?

白内障は高齢の犬に多い病気ですが、若い犬でも発症することがあります。
白内障とは目の中にある水晶体と呼ばれる組織が白く濁り、進行すると視力を失ってしまう病気です。
若い犬の白内障は早いと1歳ごろから目の濁りがみられ始め、左右の目で同じように進んでいくのが特徴です。
また、若い犬の白内障は進行が早いことがあり、目の中で強い炎症が起こるなど合併症のリスクも高まります。

若い犬の白内障では、適切な治療につなげるために早期発見が重要です。
犬が若いうちから目の変化に気づくことが早期発見につながります。

若い犬で白内障が起こる原因

若い犬で白内障が起こる原因には次のようなものが挙げられます。

  • 遺伝性
  • 外傷や炎症
  • 糖尿病

原因によって気をつけるポイントも異なるため、それぞれの特徴を知っておくことが大切です。
ここから詳しくみていきましょう。

遺伝性の若い犬の白内障

若い犬の白内障では遺伝が関係するものが多く見られます。
早いものでは1歳前後から目の濁りがみられ、2〜3歳ごろまでに進行することがあります。
この白内障の多くは左右の目に起こり、進行すると視力に影響するため注意が必要です。

若い犬の白内障には発症しやすい好発犬種があります。
主な犬種は

  • トイプードル
  • ボストンテリア
  • ミニチュアシュナウザー

などです。

遺伝的な素因をもつ犬種では若いうちから白内障を発症することがあります。
早期発見のために早いうちから眼科検査を受けることが大切です。
若い犬の目に気になる変化がみられたら獣医師に相談してみましょう。

外傷や炎症による若い犬の白内障

若い犬の白内障は遺伝以外にも外傷や炎症性疾患が原因で起こる可能性があります。
外傷性の白内障は散歩中や犬同士のじゃれあいなどがきっかけになるため、活発な若い犬では注意が必要です。

炎症による若い犬の白内障の原因にぶどう膜炎が挙げられます。
ぶどう膜炎は犬の目の中に強い炎症が起こる病気です。
炎症が続くことで水晶体が白く濁り、白内障につながることがあります。

糖尿病による若い犬の白内障

若い犬の白内障の原因には糖尿病が関係していることもあります。
血糖値が高い状態が続くことで水晶体が白く濁りやすくなります。
犬の糖尿病は放置すると命の危険もある病気です。
若い犬で白内障がみつかったら、原因を調べるためにも早めに獣医師へ相談しましょう。

斜め上を見ている茶色い犬

若い犬の白内障で気をつけるべきポイント

若い犬の白内障で気をつけるべきポイントは以下のようなものが挙げられます。

  • 症状が分かりにくい
  • 両目に発症することがある
  • 病気の進行が早い

これらの特徴を知ることで若い犬の白内障の早期発見に繋がります。
それぞれについて詳しくみていきましょう。

症状が分かりにくい

若い犬の白内障は症状がわかりにくいため注意が必要です。
若い犬は活発で適応力も高いため、多少見えにくくても普段どおり動き回ることがあります。
そのため視力の低下が見逃されやすく、気づいたときには白内障が進行していることも少なくありません。
犬の目の濁りや普段の行動に変化がないか日頃から観察することが大切です。

両目に発症することがある

若い犬の白内障は左右の目に同じように起こることが多いのも特徴です。
白内障は片目だけなら反対の目で視力を補えますが、両目で同時に進行すると日常生活への影響が現れやすくなります。
例えば犬が段差につまづいたり、家具にぶつかったりするなら、両目の視力が落ちているサインかもしれません。

病気の進行が早い

若い犬の白内障は進行が早く、早期発見が重要です。
早期発見のためには、若いうちから目の変化に気づくとと、早めに眼科検査が大切になります。
若い犬の白内障は早期発見できれば、適切なタイミングで治療を始めることが可能です。
白内障の進行度や目の状態によっては手術が選択肢になることがあります。
若い犬の白内障が疑われるときには獣医師と相談しながら治療方針を検討しましょう。

若い犬の受診の目安

愛犬に次のような様子がみられたら若くても眼科検査を受けてみましょう。

  • 目が白っぽくみえる
  • 家具にぶつかる
  • 動きが慎重になる
  • 暗い場所を怖がる
  • 目を気にしたりこする

少しでも気になる変化があれば早めに病院へ相談することが犬の目の健康を守ることにつながります。

毛布の中にいる茶色の洋犬

まとめ

若い犬でも白内障になる可能性があります。
遺伝性の白内障は両目に発症しやすく、進行が早いことがあるため注意が必要です。
若い犬は目の見えにくさにうまく順応してしまうこともあり、視力の低下が見逃されやすいといわれています。
目が白い、家具にぶつかるといった様子の変化に気づいたら、若い犬でも早めに眼科検査を受けましょう。

当院は眼科診療に力を入れており、若い犬の白内障の検査や治療にも対応しています。
犬の目について気になることがあれば、お気軽に当院までご相談ください。